新型コロナ対策「免疫力アップ」で今春きのこ需要が急増?!

新型コロナ対策「免疫力アップ」で今春きのこ需要が急増?!

4月の緊急事態宣言発令直後、スーパーでは、さまざまな食材の売り切れが目立っていましたが、最近は買い込みも収まり、棚が空いてしまう事態は減ってきているようです。
ところが最近、比較的安定供給されている野菜類の中で、「きのこ」の“売り切れ”をよく見かけるようになりました。

需要が大幅に伸びているの?!なぜ品薄に?!
そこで、産地や市場の近況をJA中野市(長野県中野市)きのこ課の黒岩義秀さんにお伺いしました。

「緊急事態宣言発令後の買い込み需要や家庭での食事作りの頻度もあがったことから、パックされている野菜で買いやすい価格のきのこが重宝されているんだと思います」

JA中野市には、全国の市場やスーパーから出荷要請が入りますが、2月3月は平年並みだったものの、4月に入ると1.5倍~2倍に増加したそうです。
特に、“買い物は3日1回”“買い物はネットも活用”が提唱されてからは、これまでのスーパーからの受注増に加え、宅配サービスの生協からの受注も急増。
また、JA中野市では、2月3月に“きのこの免疫力アップ効果”を様々なメディアを通じて情報発信してきました。こうした情報も消費者のきのこの購買意欲につながったと見られます。

「きのこは急に育つものではありません。エノキタケは約55日、ぶなしめじも100日以上かかります。ですから、受注が増えても、すぐに出荷量を増やすことはできないんです」

こうした背景もあり、市場では一時的にきのこが品薄状態になってしまったようですが、5月の連休明けから気温も上昇し、買い込みも落ち着いてきたことから、受注量も落ち着いてきているそうです。

「産地としては、今だけでなく、健康のために毎日の食事にきのこをプラスしていただきたいと思っています。これからもJA、生産者一同、安全安心そして品質の良いきのこを供給できるよう頑張っていきます」と、黒岩さん。

この春、“免疫力アップ効果”で注目されたきのこですが、疲労回復や美肌効果など、きのこには体に嬉しい効果がまだまだたくさんあります。体がダメージを受けやすい夏こそきのこを食べて、体の中から元気・キレイを目指していきたいですね。

「夏にきのこがおすすめの理由」は、『なかのきのこ新聞』にて紹介中!
https://nakano-kinoko.com/wp-content/uploads/2020春夏_web.pdf
毎日の食事作りに役立つきのこレシピ専門サイト「なかのきのこレシピ」
http://kinoko-recipe.com/

投稿日:2020年5月12日